【失敗】外貨預金を13年半預けっぱなしにした結果【罠?】

資産運用

2007年8月に某メガバンクで100万円分の米ドルの外貨預金をしました。

実は、今もまだ預けっぱなしなんです。

リーマンショック東日本大震災アベノミクスなど様々な状況を乗り越えて、約13年半(13年9ヵ月)預けっぱなしの外貨預金はどうなったでしょうか。

この記事は銀行から定期的に届く外貨預金に関するレポートを元に作成しており、事実に基づいておりますが、私の個人的な意見や考察を含みます。

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外貨預金ってどんな商品

外貨預金のイメージ

外貨預金とは、円ではなく米ドルやユーロなど外国の通貨で預金を行うことです。

定められた金利の利息が付き、満期時にそれらを受け取るという仕組みは、円の定期預金と同じです。

大きな違いは、外国の通貨の方が円より金利が高い傾向がありますので、円預金と比べて金利による利益が見込めることにあります。

また、下記のようなポイントがあります。

為替変動リスク

為替レートの変動により、外貨預金の価値が日々変化します。

このため、預入時より円高の時に引き出すと元本割れとなってしまう可能性があります。

為替手数料

円を外貨にして預け入れるときと、外貨を円に戻して引き出すときの両方で為替手数料が発生します。

通貨により為替手数料は変わりますが、某メガバンクでは現在、円を米ドルにして預け入れるときに1ドルあたり1円、米ドルを円に戻して引き出すときに1ドルあたり1円の手数料がかかり、往復で1ドルあたり2円の手数料となっています。

満期時の取り扱い

満期時は、継続するか解約するかをあらかじめ選んでおきます。

継続する場合は、同じ通貨の定期預金となり、継続の時点の金利が適用されます。

継続には「元利自動継続」と「元金自動継続」があります。

  • 元利自動継続は、元本と利息を新たな定期預金として継続します(いわゆる複利ですね)
  • 元金自動継続は、利息を受け取って、元金のみを新たな定期預金として継続します(単利ですね)

外貨預金を13年半預けっぱなしにした結果

外貨預金を預けたままにした結果

それでは外貨預金を13年半預けっぱなしにした結果を紹介していきます。

私の外貨預金の概要

対象となる外貨預金の概要についてです。

2007年8月に100万円を米ドルの外貨定期預金にしました。

3ヵ月もので、開始時点の金利は3.82%(初回の3ヵ月のみ上乗せ金利+0.2%で4.02%)、元利自動継続です。

預入当時の為替レートは1ドル114.46円でした。円からドルへの入金の為替手数料を引かれて8747.25ドルからのスタートです。

つまり複利周期3ヵ月、金利3.82%で100万円の運用スタートというわけです。

ちなみに、2007年当時の円普通預金の金利は0.26%だったので、円預金の金利よりかなりお得そうに見えます。(今、当時のデータを見ると円預金もこの金利はすごいですが)

預金額の推移(ドル)

ではまず、預金額がドルでどうなったか見ていきましょう。

これが複利&長期投資の力だ!

預金額の推移(ドル)

・・・・・

・・・・・・・・・

13年半で8,747.25ドル→9,027ドルになりました。

279.75ドル増えたので、13年半かけておよそ+3%です。

・・・・全然増えてないんですけど!!

ちなみに、計算したところ複利で0.233%で13年半運用したのと同じ結果となりました。

複利の計算はCASIOの生活や実務に役立つ計算サイトを利用すると便利ですよ

金利の推移

預金額が増えなかったのには理由があります。

金利の低下です。

下のグラフはこの間の外貨定期預金の金利(赤色)、米国の政策金利(青色)、円の普通預金の金利(黄色)を示したものです。

金利の推移(2007/9~2020/9)

2007年の開始時点には4.5%以上あった米国の政策金利は、下落の一途を辿り、2008年9月~12月の間に底を打ち、長い低金利の期間を迎えます。

みなさんご存じリーマンショックの影響です。

そして、リーマンショックでは半分になった米国の株価が元に戻るのに3年かかったのですが、金利は底を打って再び上がりだすまでに7年が必要でした。(しかもリーマンショック前まで回復していません。)

この米国の政策金利に連動する形で米ドルの外貨預金の金利も下がっていき、2009年12月~2015年12月の間はなんと金利0.01%になります。

ちなみに、この間の円普通預金の金利は0.02%です。政策金利は米国の方が日本より高いのですが、円普通預金より低金利になるという逆転が起こています。

さらに衝撃的なのはこの部分です。

金利の推移(2015/9~2021/3)

2016年3月から米政策金利が上がっていき、2018年12月には2.5%になるのですが、外貨預金の金利は0.25%に上がっただけで米国の政策金利の上昇に連動していないのです。

ここから推測すると、どうやら某メガバンクの米ドルの外貨預金の金利は、政策金利との乖離があり、米国の政策金利が4%とかにならないと金利が上げられないのではないか、ということが見えてきます。

政策金利の上昇に連動するまでのタイムラグがあるかもしれないですが、さすがに3年以上のラグがあるとも思えませんし・・・

もちろん政策金利と市場金利が完全に一致することはありえないです。もしそうなら今の日本はマイナス金利なので、円普通預金の金利はマイナスになっています。

ただ、外貨預金の金利は円預金の金利より政策金利との差が大きいことがわかりました。

ぼったく・・・私の推測ですが、外貨預金では円預金以上に口座管理などの手数料が金利から引かれていて、かなりの高コストであると想像しています。

そこまでわかってたら外貨預金なんてしなかったんだけどな・・・

単に『リーマンショックの影響だったから仕方ない』では済ませられない、もどかしい気持ちが残ります。

預金額の推移

金利が下がったなら、そのタイミングで解約すればよかったのでは?と思うのですが、それがそう簡単ではありませんでした。

下のグラフはこの期間の為替レートです。(外貨預金を円に払い戻す際の為替レートです)

為替レート(ドル円)

リーマンショックで進んだ円高はさらに進行し、2011年東日本大震災でも急速に円高が進み、一時1ドル76円台という史上最高値をつけました。

この間は元本割れとなっていました。

円換算の残高の推移は下記のようになります。

預金額の推移(円)

元本100万円の外貨預金は、金利が円普通預金を下回った2009年9月の時点で、解約しようと思っても80万円を切っています

そして、さらに放置した結果、2011年9月には67万円台という恐ろしいことになりました。

先にも述べたように、全期間でみるとかなりの低金利なので、ほとんど為替リスクの影響だけを受けて価値が上下しています。

なんとこの間、利子込みで元本の100万円を超えている期間が1/5もありません。しかも、元本の100万円を超える期間が1年以上なのは1か所だけなので、元本以上になっても、気づいた時には、また100万円以下になっているという感じです。

現在の状況

この記事を書いている時点でも、評価額は97万円台で元本割れです。

米ドルを円に払い戻す際に1ドルにつき1円の手数料がかかりますので、市場の為替レートが1ドル112円台ならどうにか100万円にいくかなという感じです。

教訓

得られた教訓をお伝えします。

以上、私の外貨預金についてでした。

どう考えても失敗ですが、学ぶべき点はあったと思います。

この結果から得られた教訓は下記3つになります。

教訓
  1. 為替リスクはすごい
  2. 成長するものに投資しないとリターンは得られない
  3. 銀行ですすめられる商品に投資をしてはダメ

教訓①:為替リスクはすごい

為替リスクは正直すごいです。

今思えば、1ドル114.46円では高掴みなのですが、2005年後半以降はほとんど1ドル115円以上で推移していたので、当時はそんなに悪いとも思わなかったんですよね。

とはいえ、日本円だけで資産を持つこともリスクなので、為替リスクを恐れてばかりではだめですね。

教訓②:成長するものに投資しないとリターンは得られない

当たり前ですが、成長するものに投資しましょう。

長期で積み立てて、時間を分散すればよい(ドルコスト平均法)といわれるのですが、それでも成長するものに投資しておかないと、単純に為替リスクによって価値が上下するだけの資産になるので、平均に満たない為替レートが続くと何年も元本割れした状態になります。

ちなみに、今回の外貨預金を積み立てようとした場合、投資期間の半分以上は金利が0.01%で、同時期の円普通預金より金利が低いですから、高金利に期待していた投資の前提が崩れているので、どういうモチベーションで積み立てていけばよいかは難しいところですね。しかもその後も金利が上がってないですから・・・

こういう成長しないものには投資をしないほうがよいでしょう。

教訓③:銀行ですすめられる商品に投資をしてはダメ

最大の敗因は、投資判断を自分で行わずに、銀行にすすめられるがままに投資を行ったことです。

今回あらためて確認してみて、外貨預金は、預けるときに手数料、引き出す時に手数料、さらに金利からも手数料がとられているという手数料まみれの商品ということがよくわかりました。

そりゃ銀行が進めてくるわけです。

銀行は手数料が目当てですから。

為替手数料は往復で1ドルあたり2円ですが、高すぎます。ざっくり1ドル100円で計算すると2%は資産が増えないと為替リスクなしでも赤字ですからね。

今回、ドルの残高で13年半で3%しか増えてないので、為替手数料を引くと、1%程度しか資産が増えていないことになります。

さらに、為替リスクで元本割れして、長期間塩漬けにしてしまった間も金利から手数料が引かれてるってことですよ・・・・

ほかの商品も含め、銀行窓口ですすめられるのはすべて手数料目当ての商品です。

銀行との特別なお付き合いがある方以外は銀行のセールスは相手にせずに、ネット証券で口座を開いて、自分で判断して投資しましょう。

まとめ

まとめていきます。

今回は、私の外貨預金の経験を紹介しました。失敗談でしたが、なにか皆様の気づきになれば嬉しいです。

外貨預金はまったくおすすめしません。

キャンペーンで上乗せ金利がよくてもです。

それでも外貨に興味があるかたは、外貨預金ではなく、レバレッジをかけずにFXをしたほうがよいです。FXであれば、取引手数料は桁違いに安いし、金利はきちんとスワップに反映されます。

(私としては成長性が望める外国の株式に投資することをおすすめしますが・・・)

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