楽天証券で投信信託を保有していればもらえるポイントについて、2021年8月1日に改定されるという情報がありました。
このブログでは何度か資信託の保有でもらえるポイントについて記事にしてきたので、今回の改定についてしっかり確認していきたいと思います。
投資信託の保有でもらえるポイント数が変更
楽天証券で投信信託を保有していればもらえるポイント数や条件について、2021年8月1日に改定があります。
ハッピープログラムの変更点
楽天証券と楽天銀行の口座を連携することでさまざまな優遇を受けることができる「ハッピープログラム」の優遇の1つで、投資信託の保有に応じてポイントがもらえるサービスがあるのですが、こちらについて2021年8月1日から獲得できるポイントが変更となります。
今まではどの投資信託の保有であっても一律にポイントがもらえましたが、今回の改定では、投資信託の銘柄ごとに販売会社に支払われる信託報酬率に合わせたポイント付与に変わります。
詳細は下記のようになっています。
銘柄グループ | 定義 | 銘柄数 | ポイント | 年間 還元率 |
---|---|---|---|---|
A | 信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率1.00%以上の銘柄 | 43 | 10ポイント | 0.120% |
B | 信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.50%以上1.00%未満の銘柄 | 1872 | 5ポイント | 0.060% |
C | 信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.05%以上0.50%未満の銘柄 | 702 | 4ポイント | 0.048% |
D | 信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.036%以上0.05%未満の銘柄 | 7 | 3ポイント | 0.036% |
対象外 | 信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.036%未満の銘柄 | 3 | ー | 0% |
わかりにくいですね。
ポイントが変わらない銘柄と増える銘柄はよいとして、ポイントが減る銘柄グループDの投資信託を具体的に見てきたいと思います。
銘柄グループDの銘柄は下記の7銘柄になります。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)

私の保有しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はポイントが下がっていしまうということで非常に残念です。
これらの投資信託では、もともと楽天証券が受け取る信託報酬率以上のポイント還元率だったので、楽天証券は損をしていたので、仕方ないといえば仕方ないですね。
逆に無理のない制度になったと解釈しましょう・・・
また、ポイント付与の対象外になる銘柄は下記の3つです。
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式))
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式))
資産形成ポイントの変更点
楽天証券にはハッピープログラムの他に資産形成ポイントというサービスもあり、どちらかを選ぶようになっています。
資産形成ポイントでも投資信託の保有に応じてポイントがもらえます。
こちらに関しても同じく2021年8月1日から変更があり、下記のようになります。
基準残高 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
50万円以上200万円未満 | 50 | 20 |
200万円以上400万円未満 | 100 | 80 |
400万円以上600万円未満 | 150 | 150 |
600万円以上800万円未満 | 200 | 200 |
800万円以上1,000万円未満 | 300 | 300 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 500 | 400 |
2,000万円以上 | 1,000 | 800 |
また、一部の指定銘柄については、付与ポイントが1/2になります。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)
ハッピープログラムの銘柄グループDと同じですね。
また、ポイント付与の対象外になる銘柄は下記の3つです。
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式))
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式))
こちらもハッピープログラムの対象外銘柄と同じですね。
資産形成ポイントに関しては、明らかな改悪ですね。
ハッピープログラムと資産形成ポイントを比較すると下記の表のようになります。

ハッピープログラムの銘柄グループDに合わせて付与ポイントを全体的に下げた感じでしょうか。
銘柄グループA~Cの投資信託を保有している場合は資産形成ポイントを選ぶメリットは一切ないので、資産形成ポイントを選んでいる方はハッピープログラムに切り替えたほうがよいですね。
銘柄グループDに関しても積極的に資産形成ポイントを選ぶメリットはないと思います。
SBI証券との比較
ちなみにSBI証券では投信マイレージサービスでは投資信託の保有に応じてTポイントがたまります。
今回、楽天証券のハッピープログラムのポイントが下がった銘柄グループDおよび対象外の投資信託について、もらえるポイントを比較した結果、下記の表のようになりました。
銘柄名 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.036% | 0.0374% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.036% | 0.0401% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.036% | 0.0462% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.036% | 0.0462% |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 0.036% | 0.0462% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 0.036% | 0.042% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット) | 0.036% | 0.0462% |
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式)) | 0% | 0.022% |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) | 0% | 0.0242% |
SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式)) | 0% | 0.0275% |
少しの差ではありますが、すべてSBI証券のほうが貰えるポイントが多いという結果です。
以前の記事で、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の保有によるポイントはどこが一番良いのか各証券会社のポイントを調査したのですが、その際は楽天証券が1位でした。今回の改定により、SBI証券が逆転してしまいました。
とはいえ、100万円分の保有で年間14ポイントの差なので、SBI証券に乗り換えるほどではないですかね。
銘柄数が多くて個別に比較するのが困難なので銘柄グループA~Cについては記載しませんが、ご自分が保有している銘柄があれば試算してみてください。
全世界株式はどう?
楽天証券では全世界株式のインデックスファンドとして「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の2つのファンドが人気です。
保有によって得られるポイントは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は銘柄グループDで0.036%、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は銘柄グループCで0.048%となりました。
この2つについて信託報酬は下記のようになっています。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) : 0.1144%
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド : 0.132%
ポイントでは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が有利になったものの、信託報酬の差をひっくり返すほどではないので、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に投資している方は気にせず続けてよさそうです。
まとめ
今回の改訂は、アクティブファンドに投資している方にはプラスですが、eMAXIS Slimシリーズのような信託報酬の安いインデックスファンドに投資している人にとってはマイナスとなる結果でした。
残念な改定ですが、やはり楽天証券は使いやすいですし、楽天カードの積立でたまるポイントが魅力ですね。
私はSBI証券も口座を持っているのでうまく使い分けていきたいと思います。
SBI証券の口座開設は「ハピタス」を経由すると今なら6,500ポイントがもらえます。
さらにSBI証券では6/30から三井住友カードを使った投資信託の積立でポイントがたまるようになりました。
下記の記事でまとめていますので、こちらも参考にしてください。
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