『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(旧:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)』と『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』、SBI証券でS&P500のファンドに投資するならどちらがよいのか考察しました。
結論を先に言うと、私はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資すべきと判断しました。
下記で説明していきます。
前置き
先日記事にした三井住友カードとSBI証券が2021/6/30に提供予定の『三井住友カード つみたて投資』を始めようと思い、SBI証券で積み立てる投資信託を何にすべきか検討していました。
「三井住友カード つみたて投資」については下記の記事を参照してください。
私は米国株式のインデックス投資をコアとし、その他の投資をサテライトとして運用していくコアサテライト戦略を目指しています。
そう思っていたのですが、先日、マネーフォワードMEで資産状況を見える化したところ、意外とコア部分が少ないことがわかりましたので、コア部分の米国株式のインデックス投資ファンドを追加購入しようということになりました。
マネーフォワードMEで資産状況を見える化する方法は下記の記事を参照してください。
私は現在eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を中心に投資していますが、SBI証券で買えるS&P500のファンドといえば、SBI・V・S&P500ですよね。
SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のどちらにすればよいか、気になってきたので検討していきたいと思います。
SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2019年8月27日、SBIは信託報酬0.088%(税抜)という衝撃的な安さのSBI・V・S&P500の設定を発表しました。
ちなみに、当時のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬は0.15%(税抜)でした。
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることを宣言しているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が、この衝撃的な安さに対抗してくるか注目されていましたが、2019年11月12日から信託報酬を0.088%(税抜)に引き下げて合わせてきました。
ただし、税込みではSBI・V・S&P500は投資先ETFに消費税がかからない為、SBI・V・S&P500が0.0938%(税込)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が0.0968%(税込)となっています。
SBI証券の投信マイレージサービスでTポイントがたまる
SBI証券では投資信託の保有に応じてTポイントがたまる「投信マイレージサービス」というサービスがあります。
ポイント付与率(年率) | ||
---|---|---|
月間平均保有金額 | 1,000万円未満 | 1,000万円以上 |
通常銘柄 | 0.1% | 0.2% |
指定銘柄 | ファンド毎に指定した付与率 |
インデックス投資家が見ると嬉しくて踊りだしそうな表ですが、インデックスファンドのような低コストファンドは指定銘柄になり、ファンド毎に指定した付与率になります。
指定銘柄のファンド毎の付与率はこちらで確認できます。
ちなみに、2021/4/1より一部の低コストファンドのポイント付与率が引き上げされて、現在の付与率になっています。

2021/4/1のプレスリリースでは「低コストで特に多くの投資家の皆さまにご支持いただいている26本において、付与率を最大0.02%引き上げ、信託報酬のうち当社に支払われる手数料と同率程度をお客さまに還元します」とあります。
信託報酬から販売会社の取り分をポイントで還元してくれるということですね。
実際に、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の販売会社の信託報酬率は税込0.0374%(税抜0.0340%)なので販売会社に支払われる信託報酬率をポイント還元されています。
ポイント還元も含めて信託報酬を比較してみると・・・
SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のポイント還元率ですが下記のようになっています。
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは0.0242%
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は0.0374%
そして、信託報酬からポイント還元を引いてみると下記のようになります。
SBI証券で買うんだからSBIの方が有利だろうと思っていたのですが、ポイント還元を含めると、なんとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のほうが信託報酬が安くなってしまいました。

まさかSBI証券のポイント還元でこんな結果になるとは・・・驚きです。
ちなみに、投資信託には、信託報酬の他に売買委託手数料などその他の隠れコストと呼ばれるコストも発生するため、信託報酬以外のコストも加味した運用コストを気にしておく必要があります。
運用コストは実際の運用実績である運用報告書から計算可能ですが、SBI・V・S&P500は0.11%(税込)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は0.14%(税込)と言われています。
ただし、トータルリターンではSBI・V・S&P500よりeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方がよい結果となっており、上記の運用コストと逆転しています。
(現状制度では運用報告書に書かなくてもよいコストもあるようで、運用報告書から計算した運用コストだけでも万全ではないようですが、最終的には基準価額に表れます)
やはり『SBI・V・S&P500』の方が設定からの期間が短いのでまだ運用が安定していないということもあるのでしょうか。
ただ、そこまで考えると運用した結果としてしか表れないし、今後の運用次第で変わってくることもあり判断が難しいですね。
でも、そこまで考えなくても信託報酬-ポイント還元で答えが出てしまったので、私は迷わずeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買えばよいという結論になりました。
これまでの実績もeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が上ですしね。
まとめ
SBIが『SBI・V・S&P500』で業界最安値を打ち出し、それに続いたのが三菱UFJ国際投信の『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』でしたが、販売会社の取り分を除くと鮮明になるように、より企業努力をしたのは三菱UFJ国際投信だったということですね。
既成概念を打ち破って業界に革命を起こすSBIと、有言実行で並々ならぬ努力をしてそれに食らいつく三菱UFJ国際投信、ちょっとドラマみたいだなと思ってしまいます。
私は当時もリアルタイムでその状況をウォッチしていまして、それ以来すっかりeMAXIS Slimシリーズのファンです。(下記のようにブログ記事にするくらい)
今回はSBI証券のポイント還元も考えるとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のほうが信託報酬が安いという結論ですが、その差は100万円の投資で年間約100円だけです。
どちらの企業の商品を応援したいのか、もう好き嫌いで決めてしまってもよいくらいの差ではないでしょうか。
三井住友カードとSBI証券が2021/6/30に提供予定の『三井住友カード つみたて投資』の開始まであと1か月を切りました。
カードや口座等の準備をしつつ備えたいですね。
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さらに、続編として『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』を購入するのはどこの証券会社が一番よいかという観点で下記の記事で考察しました。今回の記事とあわせて参考にしていただければと思います。
本記事は現時点での情報をもとにした内容であり、将来にわたってその内容を保証するものではありません。
投資の最終判断は各自でお願いします。
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